ミニ・クリーナー 高速機動型改 ver.02

 ついに完成しましたミニ・クリーナー高速機動型改 ver.02(完全版)。今んとこ、これ以上のミニ・クリーナーはナイと断言してもよろしい。ver.01の欠点でもあった“見た目のバランスの悪さ”を克服した、このスマートでクールなルックス。もちろん自走清掃もバッチリ。とりあえず作った側は大満足です。イヤホー。


0.準備段階

素材…
・BMWイセッタ(アメリカ製)
・ミニ・クリーナー×2

このイセッタは玩具屋で工場長が見つけてきたモノで、ゼンマイを横置きにした驚異的な薄さのプルバックエンジンを積んでます。とりあえずver.01のエンジンと比較してみました。さすがにパワーはガクッと落ちますが、それでも今回の改造の趣旨から行けばこれがベストなチョイスと判断しました。



1.エンジンブロック作成

まずはこの驚異の横置きエンジンを美しく収めるためのエンジンブロック作成。アクリル棒でエンジン周りにフレームを組み、さらに軟質アクリル板で挟んで密封することによって、エンジンとガワを一体化したモノコック構造を実現してみました。いや剛性がどうのとか言う問題じゃなくて、単に綺麗だから。

←G4cubeにも負けない美しい透明エンジンブロック。マジで氷みたいでしょ。
しかし、この分解不可の密封一体構造が後に不幸を呼ぶことに…。


2.寸詰め

今回は新造パーツと色を揃えるために、最初からクリアのミニ・クリーナーを採用。もうさすがに前回の経験もあり、慣れたもんでゴリゴリと切断。

…してたらちょっと失敗。切り口が左右でズレました(汗)。まぁ初手から一台はバラして外装パーツに使うことにしていたんで、この失敗作をそっちに回すことにしてリトライ。同じ失敗を繰り返す工場長ではナイです。今度はバッチリ。さらに切断面にアクリル板を貼って補強ブリッジとし、エンジンブロックとの接合部にします。この辺は前回と手順は一緒。


3.合体

前回はこの辺りで「よっしゃ、完成じゃん」って気分だったんですが、今回はなんかまだまだ先行程があるので、とりあえず合体って感じ。まぁこれはこれでカッコイイけど。



4.外装取り付け…第一次完成(?)

2.の作業中に失敗したヤツをあらためて分解。使うのは左側に置いた前部3パーツのみ。これをエンジンルームと車体に接着し、よりミニ・クリーナーらしい外見に近づけようというハラですね。

グリルまで付けたら、確かにミニ・クリーナーっぽい、つーか車っぽい外見に。なんか頭の悪いエンジン積んだアメ車並に前が長いですね。ある意味オシャレかも。あとはタイヤを取り付けて…
完成!
さあキリキリ巻いてテストランじゃ、と張り切ってバックさせていたら…バキ。バキ?なに今の音?慌ててチェックすると、なんとプルバックエンジンが空回り。壊れてしもたやんけーやんけーやんけー…
原因は、もう明らかにゼンマイの巻き過ぎでした。いや、チョロQのプルバックエンジンだったらクラッチ機構が付いていて巻き過ぎをを防いでくれるんですが、コイツにはそんな上等なもんがなかったのね(泣)。


5.エンジン摘出&改良

さて。いつまでも泣いていられないので、もう一台イセッタを調達してエンジン交換です。ここで、美しい構造目指して制作された密封一体型エンジンブロックが仇となってしまいました。完全にバラさなエンジン交換でけへんのじゃー(泣)。アクリルボンドは完全に乾燥してしまうと強度的に普通のアクリルとまったく変わらないので、ノコギリでゴーリゴーリ…

幸い、エンジン周りはまだ完全には乾燥していなかったので、接合部にカッターの刃をねじ込んで分解。なんとかエンジン摘出は成功しました。
問題点を残したままではマズイので、ここで改良。まずエンジンをブロックに密封するのをやめ、車体の腹側をオープンなままで残します。工作精度を高くしていたおかげでエンジンはピタッとブロックに収まり、特にツメなどで押さえなくてもエンジン落下の心配はナシ。
さらに、エンジンブロックの本体側の寸を詰めて、車長を短くしました。よく考えりゃ車体に補強ブリッジがあるので、これでも問題なかったんですねー。作るときにはエンジンのブロック化に気を取られすぎていたので気付きませんでした。


6.第二次完成

ようやく完成です。実質作業時間は前回の約1.5倍かかりましたが、その分かなり満足のいくモノが出来上がりました。まさに透明ボディの憎いヤツって感じ。よく分かりませんが。

リアビュー
この視点からだと極端なロングノーズが気にならないので、可愛く見えますね。
これが改良の成果。これでいつエンジンが壊れても、楽々交換可能。精度の低い部品を使うなら、初手からこれぐらいは考えておかねばイカンのだなぁと痛感した次第。


インプレ

まぁ今回も重要なポインツは『これでちゃんと自走するんかいや?』ってトコなんですが、勿論自走清掃可能です。さすがに自走することだけを考えて作られたver.01に比べるとスピード・走行距離ともに格段に落ちますが、以前の外見から来る「エンジンに引っ張られている」印象は薄れ、ちゃんと車が走っているように見えるのが頼もしいです。
で、またデカールを貼ってのステッカーチューンも考えたんですが、どうしても全体の透明感を損なってしまうので諦めました。

 次は全天候型でしょうか。モップを4本ズラッと並列に配置したモンスター・クリーナーも面白そうですし。このクリーナーはまだまだ楽しませてくれそうです。