ブンボーガー’99

1999年にバンダイから発売された食玩文具。
色物文具を本腰入れて収集する直前の品物だったので、当時は入手できていませんでした。このほど、ようやくオークションにてシリーズ揃いを発見・落札。ああ嬉しや。

シリーズはロボット5体。ブンボーガーという名前に偽り無し、ロボから文具へ文具からロボへと、華麗な変形をみせてくれます。ええ、華麗に。ププ。バカ笑うなよバレるじゃねぇか。いやええ華麗です華麗です。マジでマジで。

子供たちのエナジーを狙う悪の存在ダークマスターを追って地球にやってきた正義の超生命体ブンボーガー。彼らは実体を持たないため、子供たちの身の回りにある物=文房具に乗り移り、みんなをダークマスターから守るために日夜闘い続けるのだ!!…という設定。
まぁこの辺りは変形メカ定番中の定番設定なので、さほど気にせず。

ちなみにパッケージには変形方法を説明するリーフレットが同梱されており、その裏にはブンボーガーたちと少年主人公裕樹くんのダークマスターとの戦いの記録が格好良くコミカライズされてる…はずなんですが、テスト前に徹夜で勉強する裕樹くんのまぶたをテープで固定して起こしたり、手術を怖がる女の子を勇気づけるために色鉛筆でこっそりメッセージを書き続け、あまつさえ手術当日は戦闘を抜け出して付き添いをしたりと、なんというかこう…ヌルめというかハートウォーミングというか、そんなほのぼのロボ生活まんがになってます。

[BG-001]ボールスター
ステーショナルモード:ボールペン

熱き心を理性でコントロールし、まわりのメンバーに的確な指示をだすブンボーガーのリーダ。ハイパーモードが発動し、必殺技は背中のレーザー砲から発射するライトニングレーザーで、どんな硬い物質も破壊することが出来る」

ということでリーダーはペンロボ。ペンからロボと言えばイロブン的にはコレなんですが、このボールスターの方があきらかにカッコイイですね。比較対照が悪すぎて、フナムシでも格好良く見えますが。

クリップが分かれて腕になるギミックなどはかなり華麗だと思います。ペンモードもさりげなくヒーローメカらしいメリハリの効いたデザインで良し。
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[BG-002]ケシスター
ステーショナルモード:消しゴム

「陽気でおしゃべりずきなブンボーガーのサブリーダー。背中のイレイザーパックから発射するイレイザーフォトンを受けた物は別次元へ飛ばされてしまう」

…二体目にしてもう華麗な変身失敗。変形してもシルエットほとんど変わってないよ。四角いよロボ。

ブンボーガ中で唯一手持ち武器(斧)を装備しいるんですが、やはり作った人も「コイツにはなせめてマケ付けてやらないとな駄目だよぁ」とか思ったんでしょうなあ。
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[BG-003]キルスター
ステーショナルモード:ハサミ

「正義感は強いが短気で単独行動をとる事が多い。しかし接近戦では最高の戦闘力を誇るエース!! 必殺技のリーサルブレードに切断できない物はない」

…華麗というかもうビックリだわ。レビューする立場からは「3つ目にオチを持ってくるな」と言いたいです。

ところでこの変形ギミックを考えた人とお友達になりたいのですが、今はどちらにおられるのでしょうか。病院?

ハサミ形態というよりは昭和少女漫画ライクなポーズ。思わず「きゃいーん(はぁと)」とかフキダシを付けたくなります。胴体まっぷたつに裂けてる状態できゃいーんも何もあるまいが。
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[BG-004]ホルスター
ステーショナルモード:テープホルダー

「無口で感情表現をする事が少ないが、しっかりと筋の通ったタフガイ。無敵のパワーを誇り、ダンプカーすら持ち上げる。胸部のマイティテープに貼り合わされた敵は身動きをとることができない。必殺技はダイナマイトタックル。戦闘のみならず修理屋としてもチームを支える」

ああ、確かにパワーありそうなカタチ。変形機構は非常に単純なんですが、テープのロールを無理矢理にでもデザインに取り込んでロボっぽくしてる辺り、頑張ってるなと思います。もはや華麗とかそういう話ではなくなってますが、努力は認めると。

で、プラレス3四郎にこんなの出てこなかったっけか。黒崎のマッドハリケーン?
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[BG-005]イロスター
ステーショナルモード:色エンピツ

「情に厚く涙もろくブンボーガーの中では一番若いメンバー。ボールスターを兄のように慕っている。武器は両肩にあるアトミックランチャー。右肩からはレッドブリッド(灼熱弾)、左肩からはブルーブリッド(冷凍弾)を発射し、広範囲の敵を一掃する」

文具形態が『三色色鉛筆+ホルダー』という些か反則気味な構成。胴体部分がまるまる無意味になってます。ちょっと残念。

肩のランチャーから灼熱弾と冷凍弾はいいとして、股間からちらりと覗いている緑の芯からは何を発射するのでしょうか。緑だけに繁殖弾とかそういうのか。
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それにしても99年という年は、ブンボーガーは出るわパワーペンは出るわで、色物文具的に当たり年、ヴィンテージイヤーだったようです。夢よもう一度。来年ぐらいにもう一回来んか、ヴィンテージイヤー。

しかし99年の魔力が解けるとあっけないもので、リーフレットには『ブンボーガーで商品化して欲しい文房具は何ですか?』というアンケートや『君の考えた新ブンボーガー大募集!!』『まだまだいるぞブンボーガー!!』などの景気のいい文字が踊っていますが、結局、6体目以降のブンボーガーが発売されたという事はなかったようです。

次の当たり年には新ブンボーガーが登場するのでしょうか。来ないかなぁ。

 

入手時期:2005年6月

価格:オークション価格

生産国:台湾

販売元:バンダイ



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