ポケットステープラ
万年筆ふうステープラーです。
…何のために!?
いったい彼は何のために、ステープラの意志と誇りを捨てて、万年筆へと姿を窶しているのでしょうか。万年筆だと何か得をするのか。モテるのか。税制上の特典とかあるのか。謎です。
オークションで落とした、アメリカ・DUO-FAST社が作った小型万年筆ふうステープラです。発売年などは不明ですが、本体・箱の風合いやマニュアルの古び具合から見るに、とりあえず1960~70年代ぐらいのものじゃないかな、と推測。いやまぁ単に勘ですけども。現在のDUO-FAST社のサイト見ても、もちろん製品ラインナップには残ってません。謎です。
ちなみに軸の部分はまるまるステープル針のマガジンになってまして、見た目よりも遙かに大量の無補給針打ちが可能です。っつか、ステープル部の長さの倍からマガジンがあるワケで、そりゃ当たり前です。ちなみに針はNo.154という規格らしいです。幅にして6mm。日本の10号針の2/3ほどのサイズで、比べてみるとかなり小さく感じます。っつか今まで見たステープル針の中でも最小かと。たしか今はアメリカでも日本と同じ規格の針を使ってるはずなので、このNo.154針は現存しないはずです。謎の規格消失です。
で、実際の使用感ですが、貫通力は、コピー用紙3枚が限度でした。4枚になると、もう針が通りません。謎の貫通限界です。いや、これはべつに謎でも何でもなく、針の長さと本体のサイズ的な限界なんですが。
うーむ。貫通力3枚のレア規格針使用万年筆ふうステープラ。何もかもが謎ですが、しかし、使用目的だけは明白です。これはアレですよ。間違いなく、イロブンとして周りに見せびらかす用です。っつか、それ以外にこんなものをどう使えと。
入手時期:2004年1月
価格:オークション価格
生産国:アメリカ
発売元:DUO-FAST
針サイズ比較
手前左がNo.154、右が10号針です
古びたマニュアル
針の補充方法を写真で図解