CHEESEY
ネズミ&チーズ型ステーショナリーキットです。チーズの穴はペン立て、ネズミの後頭部はシャープナー、背中のバックパックは消しゴムで、しっぽを引っ張ると小物入れがオープンします。
販売元のドイツherlitz社では固定ファンもいる定番商品になっているとかで、なるほど、ジャーマン文九郎って立ち位置なんですかね。
……しかし、なんだこの全体を通してモワモワと昇り立つ微妙感。
まずシャープナーの穴を後頭部に持ってくる芸の無さが微妙だし、削りカス排出するのに首をネジって外すのも微妙。バックパック周りに何かギミック仕込めるんじゃねぇかという思惑をスルーして丸ごと消しゴムにしちゃうのも微妙。さらにドイツ製品のイメージを覆すパーツ嵌合の微妙な駄目っぽさ。チーズの穴をペン立てにするアイデアは可愛くていいと思うんですけども、それより何よりネズミ本体の可愛くなさが絶妙な微妙さ加減なのは、もはや狙ってるとしか思えません。「可愛い…かなぁ。ブサイクな気がするんだけど、うーんやっぱり可愛くないかなぁ…あ、見る角度変えたら…やっぱり微妙に駄目」みたいな。根っから否定は出来ないけれど好意的に捉えるにも抵抗がある、この微妙なテイスト。
最近おしゃれ雑貨屋なんかに並んでいるのをよく見かけるCHEESYくんですが、これ、オシャレだのカワイイだの言って売るよりは、微妙な駄文具っぷり、『駄わびさび』をしみじみ噛み締めるためのアイテムとして売った方が正しいんじゃないかなと思うんですが、どうだろう。駄わびさびを解する人間がいったい日本に何人いるかという疑問はさておき。
入手時期:2005年5月
価格:840円
生産国:ドイツ
発売元:herlitz