porre
イタリア語で『積み重ねる』を意味する名前の、ブロック好きにはたまらないブロッカー文具。キュートな造形の各種パーツをカキカキンと組み合わせて、自分好みのデスクトップ環境を構築していきましょう。カラーはブロック系には珍しいオサレ系狙いのモノトーン。発売元はサカモト。……ええええっ!
何がありましたかサカモトさん。このオサレっぷりは一体どうしたことですかサカモトさん。そのあまりの“らしくなさ”に本気で驚いてしまいましたよ。自分の母親が気合いの入ったドレス着て沢口靖子ん家のリッツパーティーに参加してるのを見てしまったような衝撃とでも言いましょうか。「…おかん、なにしとんねん」みたいな。うーん伝わりにくい。
ただ、一見他のブロック玩具より大きめなポチ(ハメ合わせの凸)が実は鉛筆のφに合わせて作られていたりするなど、いかにも文具メーカーらしいヒネったアプローチも盛り込まれていて、感心。
・ペンケース(630円)
大量の表面ポチから考えるに、組み上げ時にベースになることを想定して作られているんでしょうね。中もポチびっしり。蓋の裏はポチはめ用の凹ではなく、ポチ増設用ジョイントピンを挿す用の穴。とにかく徹底的にポチ。
・ミニチェスト(157円)
だいたい指輪1コとかクリップ5~6本しまうのがイッパイぐらいの小型引出し。こんなもの何に使うのかと思っていたが、次に紹介するフィギアにつけると、ノブが鼻っぽくてかなりカワイイ。なるほど、それ用か。
・ポレフィギュア(262円)
首無し人形にミニチェストや消しゴムをくっつけると、ちょっとばかりイカす文具造人間の出来上がり。さらに色々なパーツをくっつけてビルドアップだ!
文具機能無しのドレスアップアイテムであるというのが、ちょっと惜しい。
毎度お馴染み新種誕生。遊びリティ高し。
・イレーサー&ケース(157円)
こちらもフィギアのヘッドパーツにするとカワイイ消しゴム。使わないときはペンケースにカキっとはめておけるので、紛失の危険性が少ない。…そういうもんか?
・ポット(315円)
小物入れやプランターとして使用可能な正方形のポット。缶コーヒーストッカーとしても。 机上に植物を、という提案は有りだと思っているので、個人的になかなか好ましいアイテム。来年度ぐらい、デスクトップアグリカルチャーとか流行りそうな予感。
・スタッキングトレー(315円)
・メモパッド(157円)
何段か積み重ねてブックエンドにもなるベース系メモトレー。メモ置き用の空間をポチで囲うことで確保してあるのが、いかにもブロック玩具っぽい雰囲気。
・スケール(262円)
シリーズ中これだけがクリアのアイテム(他は白黒の2色)。表面にポチがびっしりついているので、スケール同士をガンガン連結することが可能。行こう無限のスケール線。
・ペンシルキャップA(4コ168円)
・鉛筆(3本252円)
1×4ポチのペンシルキャップ。鉛筆のφとポチφがほぼ同じなので、鉛筆の挿込穴もポチ穴になります。実はポチのほうが鉛筆より若干太いんですけども。鉛筆がポチ穴にスムーズに抜き挿しできないとキャップとして使いにくいので、それは仕方ないところか。ということで、鉛筆をポチ代わりに使うということはできません。ユルユル。
鉛筆は、数字+目盛り刻み入り。ブロック玩具っぽい意匠が入ってないので、シリーズとしての統一感に欠けます。なんでこんなデザインにしたのかよく判んないですよ。これは何とかして欲しかった。ブロックっぽい模様をプリントするだけの方が良かったんじゃないか。
・ペンシルキャップB(4コ168円)
縦向き1×1ポチのキャップ。構造物の柱にしたり、高さを出したい時のスペーサーにしたり。組んだときにポチとポチ穴が露出しないので、組み上げブツにブロック感を出したくない場合なんかには使い勝手の良いユニット。
“ブロック文具”というコンセプトを聞いた時点である程度の予想は付いていたんですが、やっぱりイレモノ系多いですね。コストの面とか色々あるとは思うんですが、やっぱりペンとかハサミとかそういう単機能文具をブロック化して欲しかったですよ。
例えば、2×4のブロック型シャープナーとか、1×16ぐらいのブロックに内蔵されたノック式ペンとか。ポチとポチ穴でハメ合わせたハサミ(パカパカ外れる)なんてのも好ましいですな。
それが無理なら、せめてフィギュアの胴体内にペンレフィル仕込むぐらいはしても良かったんじゃなかろうか。フィギュアの腰から上をパキと外すと中からサカモトお得意のあの短いレフィルが…みたいなのだったら、定価であと100円アップしても納得いったと思うんですが。私だけか。
まだまだ各方向へ展開していけるシリーズですから、これからに期待ということで。
入手時期:2004年5月
価格:別記 生産国:日本
発売元:サカモト