パッと花咲くボールペン

いきなり商品名の段階で9割ネタバレしてるようなものですが、ひとまず下の写真をじっと見ているとよろしいかと思うのですよ。

華やかでクールな手品業界に「わ、びっくりしたら耳が大きくなっちゃった」式のマギー一門があるのと似た意味合いで、文具業界にもあるワケですよ。サカモトさんが。ということで、まいどお馴染み文具界のネタ系メインストリーム、サカモトのギミック内蔵ペンです。

ペン軸中央のスライドノックに強めのバネが入ってまして、それを開放(ペン先収納)すると、フィギアヘッドの植木鉢内部から、布製の花がバシュッと結構な勢いで飛び出してくる、というものです。はい、以上です。本当に見たまんまでして、それより先の何かを求められても困りますが何か?という、いつもの爽快なまでのサカモトマインドが、本製品にも息づいています。ある意味居直り強盗みたいなもんですかサカモトマインド。

ちょっと気になったのが、収納方法。先にも書きましたが、ノックをペン先収納側にスライドすると花が咲きます。つまり、保管状態では、花は咲きっぱなしになるのです。これが結構邪魔。植木鉢の直径よりデカい花がびらびらしてたら、ペンケースの仕舞うのもちょっと躊躇しますわな。

おそらく『販売時に花が植木鉢の中に入りっぱなしだと、花弁の布地にカタがついてしまい、いざノックを開放しても綺麗にパッと花が咲かない』という状況を回避するための方策なんでしょうね。あと、棚に並んでいるときに花が咲いてないと地味、というのもあるか。

とはいえ、購入以降のユーザーの使い勝手を考えると、やはり逆(ペン先が出ている状態で花が咲いてる)の方がありがたいわけで、なかなかイロモノ文具を作るのも難しいものだわい、と考えさせられた一品でした。

入手時期:2005年1月

価格:630円

生産国:中国

販売元:サカモト



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