バンザイ胴上げペン
毎度お馴染みサカモトさんの新作ギミックペン。
今どきの10代20代の方には見覚えのないであろう機械がペンに乗ってますが、これがテレビですよ(ロータリーチャンネルとか室内アンテナとか、知らないギミックいっぱい)。画面には『受験生が合格を喜ぶシーン』と『野球チームが優勝を果たしたシーン』の2パターンが映し出されています。
「ややッ、何やら小さな箱の中に人が捕らわれているでござるぞ」
「すいませんご先祖様、それはテレビというものでして中に人はおりません」
「てれびとな? 居らぬと言っても現に小さな人が見えておるではないかッ」
「ご先祖様やめてください刀を振り回さないでください」
「ええい離せ離せ離すでござる。中の人、拙者がいまお助け申す」
「だから中に人なんていないんですってば」
「…ほれ見ろ、やっぱりいるではないか」
「…まぁ無理に助けなくてもいいんじゃないですか。喜んでるっぽいし」
そんなショートコント『タイムトラベラーご先祖さんと子孫くん』はさておき。
スライダノックを押し下げると、テレビの天板がガパリと開いて、中から胴上げされた監督/受験生がキュルキュル回転しながら飛び出してきます。画面から飛び出すほど上空に放り投げられてるとすると、それはもうイジメなんじゃないかと思わなくもないですが、ともかくメデタイ感はバッチリです。
これ、監督バージョンを各球団ごとのユニホームカラーに塗り分けて公式グッズにすると結構な数が売れるんじゃないかと思うんですが、どうでしょうね。
残念ポイントは、上板が閉じているときは画面が暗すぎて、中に何が入ってるか分からないという所ですね。目を凝らしてよく見ないと、画面内で胴上げしようとしているということすら分からないので、飛び出してきたときの楽しさが三割減。特に受験生Verは中の人形が黒尽くめなので。なおさら視認性悪し。
個人的には、この“回転しながら伸びるギミック”がかなり楽しいので、さらなる展開を希望します。
軸に岩の塊がくっついてて、ノックするとその岩に穴が開いて中からドリルを回転させつつジェットモグラが飛び出してくるとか。
「しまった去年のサンダーバードブームには間に合わなんだか…無念でござる」
…って、この短期間でやけに世慣れたな、ご先祖。
入手時期:2005年7月
価格:630円
生産国:中国
販売元:サカモト