カード式 ペリカンはさみ
以前に最薄ハサミとして【pocket secretary】を紹介しましたが、ついに超えてきましたよ、薄さ。
ハサミとして、そして道具として超えてはいけない一線を躊躇なくバッスリと超えました。【pocket secretary】の薄さ1.8mmというのも充分に驚異的なんですが、なんとこのペリカンはさみは約0.8mm。衝撃の薄さ1mmアンダーです。…こんな当たり前の事を訊くのも恥ずかしいですが、それってハサミとしてどうなん?
ちなみにこんな感じでカシメから簡単に分離可能。L字のスコヤと鳥(ペリカン)型のペーパーナイフになります。だから名前がペリカンはさみというワケすね。非常にシンプル。
カシメ部分が分厚くならないように、うまく処理してます。カシメてある部分をさらに薄く削ることで、厚みを出さず、かつ簡単に分離できるようになってる!
簡単に分離できる分、ガタつきが出てちゃんと切れないんじゃないかと懸念していたんですが、これが見た目よりはまともに切れる。刃になってるペリカンのくちばしが微妙に反り曲がってまして、刃と刃が反りの分だけ上手に擦り合わさるようになってます。名前がシンプルなわりに本当に工夫してあるなぁ。
ただ、意外と切れるからって調子に乗ってサクサクいってたら、こっちの指がサクサクと切れてしまいそうですが。全体的に薄すぎて、刃も握りもほとんど変わりがないですから。
ところでこのハサミ、制作者の工夫と苦悩は随所から感じ取れるんですが、どうも作ったご本人はまだもの足りないようで、溢れる情熱を説明書に託して付随させてます。
このスコヤは超直角ですごい、とか「かね尺の豆辞典」とか、なんかもうダクダクとすごい勢いで情熱が漏れてるのが分かります。
ところでこの説明書、裏面には「アレとはさみは使いよう。 およそはさみに『取扱説明書』が付いてるなんて…やっぱり21世紀なんでしょうなぁ。ナーンチャッテ」なんてのも書いてあるんですが。えーと、なんだ。君らの工夫も薄さに対する情熱もわかったから、ひとまず20世紀に帰れ。な。
入手時期:2006年7月
価格:1050円
生産国:日本
発売元:東洋計器
うすっ。