SCRAPS OF ERASER
カドケシ発売に端を発する消しゴム大戦はメーカー内での消しゴムの開発速度を早め、アイデアの粋を集めた数々の珍消しゴムを生むことになりました。そして中にはこのような「アイデアもヘッタクレもないし、もともと開発もしてない珍消しゴム」も生まれました。
それが【SCRAPS OF ERASER】です。
何がどうヘッタクレもないかと言いますと、これが説明するまでもなく、パッケージに全部書いてあるわけです。
「消しゴム工場で出来た切れ端を集めました」
「よく消える!お買い得な!訳あり消しゴム!」
時はまさに訳あり商品ブーム。いま市場には「え、今までこんなに大量の商品が訳ありを理由に市場に出てなかったんですか。本当に?」と驚くほど訳ありモノが溢れかえっております。で、そんな訳あり商品の中でも「切れ端・切り落とし」と言えばキングオブ訳あり。ロールケーキやカステラなどではお馴染みのお買い得品ですが、まさか消しゴムまで。
ま、モノとしては本当に工場で発生した切り落とし屑のようで、消字性能などはごく普通のようです。
ところでパッケージにはまだ何か書いてましたが。
「たっぷりカドがとれる 約200g入り」
そうです。上にも書いていたとおり、この詰め合わせ消しゴムは、消しゴムのカド量を競い合う不毛な戦いの落とし子でもあるのです。
こんな感じで、袋の中には粒っぽいのから豆っぽいのまで約200g入り。詰め方によって差は出るでしょうが、このパッケージには68個の消しゴムが入ってました。
カドケシが合計28カドのカドがあります。(単位、カドでいいのか)
それに対してSCRAPS OF ERASERは8カド×68個=合計544カド。なんとカドケシの約20倍のカドです。
価格で比較しても、カドケシは税込み158円なので1カドの使用料は約5.7円。カドケシをクラスメイトに勝手に使用された場合は「おう、1カド使ったんだから5.7円払えよ」と高額の賠償請求ができます。
それに対してSCRAPS OF ERASERは税込み210円で1カド約0.39円。3カド使ってようやく1円ですから、これは圧倒的なお得感と言えましょう。
入手時期:2009年8月
価格:210円
生産国:日本
販売元:ミツヤ