指甲剪旋轉原子筆

サンリオ関係者およびサンリオファンの皆様にはもうぜんぜん怒られてもしょうがない話なんですが、学生時代、僕の仲間うちで『キティちゃんをいたる所に格好良く出没させる遊び』というのが流行りました。

要するに埒もないホラ話の類なんですが、「キティちゃん、下鴨の餃子屋でジャンボ餃子5人前完食して色紙書いてた」とか「四条烏丸でヤクザに絡まれてた女子高生をキティパンチ一発で助けた現場を見た」など、基本的にキティちゃんを男前キャラに仕立てて、その武勇伝をもっともらしく語る、というもの。

キティちゃんのキャラクターとしての不動の可愛らしさと男臭いウソ武勇伝の組み合わせのミスマッチが面白くて、当時は口から出任せにさんざん暴れ回って頂いたわけですが、そのバチが当たったのか、家族旅行先の台湾で自分が十数年前に吐いた唾に当たるような文具を見つけてしまいました。

それが、キティの【指甲剪旋轉原子筆】、即ち【爪切りつきボールペン】です。

まあわざわざ日本語に訳した名称を書かなくても見りゃ分かるだろ、というカタチをしてます。
ええ、誰がどう見ても爪切りが付いたボールペンです。

分かるよ、ねえ。

キティちゃんも、日本全国の地方名産やブランドキャラクターと合体させられたりで何かと身を磨り減らしているはずですが、それにしたってまさか爪切り＆ボールペンと合体させられるとは思ってもなかったのでは。予想外すぎます。ジャンボ餃子たいらげたり、繁華街でヤクザをのしてる姿の方がまだ想像できます。
誰もやりたがらない合体でもすすんでやる、それがキティマインド。
そういう意味では武勇伝です。キティさん、おっとこまえやで。

爪切りの切れ味は微妙にファニーというか、まあぶっちゃけるとイマイチ。

あと、能書きにはちゃんと「台湾サンリオ限定」とあり、パチモンではないことを主張してます。できればパチモンであってくれた方がいっそ気も楽なんですが、オフィシャルです。
誰か、キティさんもうちょっと休ませたげてください。

入手時期：2010年5月

入手価格：100台湾元

生産国：不明

販売元：台湾サンリオ