シュレッダーはさみ

2005年4月から施行された『個人情報保護法』によって、なんかここ1年ほど個人情報の保護がブームになってますね。
いや流行り廃りとかそういう話では無いんでしょうが、どうも意識の高まりとかじゃなくてブームっぽいな、と。漠然としたイメージですけど。

ともあれおかげでシュレッダー業界大特需だそうで、CDやステープル針までごりごり砕く大型の電動機からハンドル手回しのミニサイズまで、満遍なく売り上げを伸ばしているとか。

で、そんなシュレッダー特需に乗っからないワケがないのが、我らがサンスター文具さん。
手回しシュレッダーよりもさらに小サイズコンパクト…っつかさすがは文具メーカー、ハサミ一本で情報保護を実現するアイテムを打ち出してきましたよ。

本当に情報保護の観点から書類の裁断が必要なところ(オフィスや、個人でも本当に必要としてる人)には、もうそろそろシュレッダーも行き渡っているだろうし、あと残るは「うーん、とりあえず必要かなぁ…?」ぐらいのライトなステージ、ご家庭需要でしょう。となるとハサミ式ならではの手軽さと低価格は魅力ですね。巧いなサンスター文具。

モノは、特徴的な極厚ギザ刃を薄い2枚刃ではさみこむ3枚刃構造。

たとえばこのように名刺をはさみますと、まずは両端の刃でザクッとストレートカット、そして同時にギザ刃でそれをブツッブツッと寸断していきます。なんと刃を入れる一工程で一気に縦横のクロスカットができてしまうという、一見しただけでは分からないけど実はものすごい考えられた構造です。

このように、ギザ刃厚(=2枚刃の隙間)2.2mmの部分を完全に細切れにしてしまいます。お見事。名刺や封筒・手紙、明細表の金額欄ぐらいなら、必要な部分だけこのようにカットしてしまえば問題ありません。なにより、ギザ刃がブツッブツッと紙を裁っていく手応えがいかにも「ああ、私いま大事な作業してる」感たっぷりで、気持ちよいです。

ただ、裁断する紙自体にある程度のコシが無いと綺麗なクロスカットにならず、“ギザで表面を引っかかれて波波になったストレートカット”になってしまうこともあります。そこだけご注意。

あと、爪パーツを使えばCDやMOなんかもバリンボリンと破壊できるよ! ということらしいんですが、これは使いにくいのであまり意味無いかな。

 

入手時期:2006年6月

価格:1670円

生産国:日本

販売元:サンスター文具



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