かくれんぼうぐハウス
とっとこ走ることでお馴染み、子供達のアイドルにして、絵を見る限り本当に実在する齧歯類のイキモノなのか疑わしいことではガンバの大冒険にもヒケを取らないハムスター、とっとこハム太郎の文具セットです。…しかし、本当に何のイキモノなんだかコイツ。
で、モノ自体は、このファンシーハウスが文具の集合体になっております。一見どこに文具がセットされてるのか分からないようになっているので、『かくれんぼうぐハウス』というワケです。なるほど、この秘密基地っぽさは子供マインドをくすぐりますね。
では、せっかくですので、付属の『ハム太郎マグネットくん』に、この神秘の館を案内して貰うことにしましょう。ちなみに私自身は、ハムアニメもハム漫画もまともに見たことがないので、ハム太郎口調がいささか不調法であることは最初に告白しておきます。
「軒先でリボンちゃんが乗ってるシーソー。これはエンボッサーになってるのだー。これでお手紙にカタ押しすると、とってもカワイイのだー。へけっ」
…いきなり挫けそうな我が心。がんばれ私。 ドングリとハム足形の二種類のエンボスが可能なエンボッサーです。ちなみにリボンちゃんは取り外し自由&ハム太郎との台座交換でマグネット化も可能です。
「花壇のひまわりは、赤青緑の三色ボールペンになっているのだー。でも、美味しいひまわりのタネが取れないのは残念なのだ。へけけっ」
花壇から引き抜いたひまわりを前に満足げな表情のハム太郎君。収穫の悦びを感じているのでしょうか。ハムスターの分際で。それ以前にボールペンは食べられないぞハム。
「この家は、玄関からは入れないのだ。なぜかと言うと…この通り、鉛筆削りが隠されているからなのだー。無理矢理押し入ろうとしたってムリムリなのだ。頭からゴリゴリ削ってとんがらかすぞなのだ。くしくし」
意外と武闘派発言のハム太郎君。
のぞき窓風の穴に鉛筆をいれて、ゴリゴリ削ってとんがらかしてやって下さい。削りカスは後ろの箱状の部分に溜まるようになっています。
「玄関の上にある明かり取り窓のワクをポコッとはずすと、なんとハサミに早変わりするのだ。切れる切れないは問題じゃなくて、こういうところにハサミを収納しようとするその心こそが大事なのだ。へけっ」
齧歯類が何を言ってるのかはよく分かりませんが、とにかくハサミは切れません。ブレードとハンドルの比率がどうみてもオカシイし。
「部屋の窓も外れるようになっているのだー。こうすると、モノがなんでも拡大して見えるのだ。ところでこの窓ルーペとか鉛筆削りの穴とか、なんかアメリカンネズミ野郎のマークに似てるような気がするのだ。版権とかセーフなのか、ちょっと気になるのだー。くしくし」
人間様がなかなか言えないようなことを、可愛いハムスターが代理でサラリと言ってくれる。これならカドも立たないし、人間関係も円滑に。こんな商売は成り立たないものでしょうか。
「ハムスター小屋に必須の回し車は、テープディスペンサーになっているのだー。人間は、ハムスターが延々と回し車で回っているのを馬鹿にするけど、あれは、狭い小屋に閉じこめられているストレスを過度の運動によって分泌されるβエンドルフィンという脳内麻薬物質によって一時的に軽減させ…」
そんなジャンキーな話が本当かどうかはともかく、ハムスターは、一日一回は広い空間に放して運動させることが好ましいです。テープディスペンサーにはなんの関係もない話ですが、まぁ、これは見たまんまということで。
「回し車をはずすと、家の一階と二階がそれぞれ小物入れ引出になっているのだ。ひまわりのタネ型クリップも貯め込めるのだー。へけけっ」 「一階と二階。この位置関係が、まさにタネを持つ者と持たざる者の立場を象徴しているようね、ハム太郎クン。ホホホホ」
すいません。ハム太郎プレイにはそろそろ慣れてきたのですが、このメスっ子リボンちゃんがどんなキャラなのかは把握しきれてません。情報によると『お嬢様キャラ』らしいんですが、こんな感じでいいのかしら。
「煙突の横には、ボクやリボンちゃんのテンプレートつき定規が収納されているのだー。くしくし」 「これさえあれば自分にもハム太郎が描ける、と思いこんだ幼児が、実際やってみたらテンプレートでは輪郭しか描けないことに気付いてショックを受けるのよね。馬鹿な子。くすくす」
本当にリボンちゃんはこんな毒キャラなんでしょうか。ほぼ間違いなく違うとは思うのですが、私の脳内ではもう修正不可能。
「煙突はペン立てになっウワァァァ…」(どさ) 「貴男が…貴男が悪いのよハム太郎クン」 ♪タカタカッ、タ~ラ~(火曜サスペンス) さすがにいい芝居するなぁ、ハム太郎役でお馴染み船越栄一郎と、リボンちゃん役の片平なぎさ。
ご覧の通り、わりと深めのペン立てです。またもや、見たまんま。
入手時期:2004年5月
価格:オークション価格
生産国:中国
発売元:ショウワノート